6月2日
水廻りの打ち合わせをする。
女房と私、そして施工さん達でシステムキッチン、ユニットバス、トイレ、洗面台
を選択する。先日水廻りのカタログをもらい選択をしていくが、あまりにも種類が多く、
最後の方は夫婦共々決めるのが嫌になってしまうほどだ。仕方ないので幾つか候補を
決めて打ち合わせに行く。打ち合わせの場でも、今回は女房主導で話を進めていくが
女房はやはり迷ってしまい決めることができない。
(女房にとっては重要なスペースだから仕方ないと思うけど)
ちなみに私はなかなか話しに混ぜてもらえない。(今日は女房が主役なので)
あまりにも話が前進しないので施工さんに流行や機能性などの色々な視点から見て、
お勧めを幾つかピックアップしてもらい3時間の格闘の末、ようやく決定した。女房の好み
で白を基調としてパステルカラー系の色が随所に入った明るい色合いの水廻りに
なりそうだ。余談になるが、建築家さんが
「キッチンには力を入れたいと思います。家に一番長く居るのは
奥さんですから、奥さんが満足しない家だとよくありません。」
と言ったお言葉に女房はまたしてもときめきである。確かに旦那は仕事に行っては
帰り、寝るだけの家かもしれない。施工さんが言う言葉も正論である。
異議はもちろんありません・・・
で、でもね、なんだか僕、少しだけ、寂しかったんだ!
ホントさぁ・・・。
あまり話に混ぜてもらえなくてさ・・・
家を建てるにあたって「“マダムキラー”との出会いが多くないかい?」
と疑問に思う、今日この頃である。
現場見学↓
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床下の断熱材と下地材を貼っている
作業中であった。
試しに私も棟梁に断りを入れて
断熱材を1枚貼ってみたが
床根太と隙間無くピッタリと貼れることが
出来て感動する。 |
水廻りの配水管も取り付けられていた。
奥が風呂場で手前が洗面台になる場所。
柱の色が途中から赤っぽく見えるのは
シロアリ対策の薬剤が塗られている為 |
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柱と筋交いの補強金物。
もちろんこれで家の耐震性が強くなる。 |
玄関フロアの天井部分
3つの集成材の化粧梁が連なる。
家が仕上がると天井からこの梁が
見えるそうだ
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リビングダイニングの
集成材の化粧梁。
とにかく太い。
これも家が仕上がると
半分くらい
天井から化粧梁が見えるそうだ。
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6月6日
仕事が早く終わったので現場へ行った。日曜日なので誰も居なく、何もすることも
ないので家の特徴でもある“Wとんがり屋根を”写してみた。
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屋根と屋根の間にベランダが
くる構造。ベランダが
奥に入ってしまうので
日当たりを心配したが
思ったより明るいプライベートな
ベランダになりそうなので良かった。 |
6月10日
内装建具の打ち合わせをする。
今回、家を建てるにあたって私の初期の失敗(融資)も確かに要因のひとつだが
建築家でもある施工さん達に“おまかせ”した部分の1つがある。
(もちろん決定権は施主側にあるけど)
それはリビングダイニングだ。とてもじゃないけど家全体を豪華にする予算はないので
5月の打ち合わせの段階で、1階リビングダイニングにはお金をかけて
2階は人並みにするという
“1箇所豪華主義”
で建てていこうというコンセプトで意見が一致して始まっている。
そして今日はいよいよ1階部分の建具などの詳細を決める日である。
前回の水廻りと違い、今日は施工さん達にドアやフローリングなどを
提案してもらい選択した。(こっちの方が決めるのが楽でよかったかも?)
さすがにプロの提案は「本当にこの予算でこのドアがついちゃうの?」
と思ってしまうほど、想像以上にリビングダイニングが格好良くなりそうで期待が膨らむ。
今日は夫婦二人で感動してしまった一日であった。
今日決まった事
- 玄関フロア横のクローゼット(靴置き場)の配置と棚の数や高さを決定
- キッチンの配置位置確認とカウンター、吊戸棚の高さを確認
(女房を実際に立たせ、決めてもらった。)
- リビングクローゼット棚の数や高さを決定
- リビング入り口ドアを決定
- 1階及び2階のフローリング、及びクローゼットドアを決定
- 2階子供部屋のドア決定
現場見学↓
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キッチンがくる場所。
お勝手扉と小窓の木枠が出来ていた。
小窓が付く事で明るいキッチンに
なりそうである。
かなり木枠工事も仕上がってきた様子だ。
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棟梁を激写!
「若いのに腕が抜群なので忙しい大工さんなんだよ」
と施工さんが言ってた。
何事も文句をいわず、黙々と
仕事をしている姿がカッコ良いです。 |
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6月11日
電気配線・電話ケーブル工事が始まる
仕事へ行く前、現場に立ち寄ると、4〜5名ほどの職人さんが作業をしていた。
今日はにぎやかだ。棟梁に聞いてみると電気とケーブルの配線工事をしているという。
天井や柱に沢山の配線がはりめぐらされていた。
これが最終的には全部見えなくなってしまうと思うと不思議だ。
照明のスイッチやコンセントの位置が確認できたのが収穫だった。
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黒の太い線が
電話ケーブル
パソコンを置く位置を
最重要視して特殊な場所に
設置してもらった
場所はナイショ |
黒のボックスが照明のスイッチとなる。
画像にはないが柱の下にはコンセントがある。
エアコンを配置する付近にコンセントがあるのかも
確認しておくと良いと思う。
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6月13日
外壁、玄関ドアの打ち合わせ
今日は外壁と玄関ドアなどの外観を決める。
施工さん達が前から私に言ってたひと目惚れしてしまったというドアのカタログ
を見せてもらう。それは見たことのない青いドアで私も気に入ってしまう。
が、通常のドアより2倍くらいの価格らしく、施工さん達も予算が足りなくなって、
かなり悩み込む。しかしこの青いドアをつけたくてしょうがないのが伝わってくる。
”通常価格”の他の玄関ドアを見せてもらったがどれも青のドアほど私の心に
“グッ”とくるものが無く玄関ドアはカーテンなどと違い、ほぼ一生もんの建具
なわけで、「やっぱりあの青いドアにすればよかったなぁ〜」
なんて後悔もしたくもなかったのでもし予算がおいつくようなら、このドアをつけよう
と思い、幾らプラスすればよいのか施工さん達に計算してもらった結果、
追加料金でこの青いドアをつけることに決めた。
この青いドアにも何種類かあって、角目ガラスが連なったドアにするか
丸目ガラスが1つ入ったドアにするか30分悩んだ挙句
(どちらも良かったのでなかなか踏ん切りがつかなかった)
丸目のドアに決めた。なんだか船の扉を想像してしまうドアである。
そして建築家さんが
「正直言うと、2階南2部屋のベランダ側の壁に小窓もつけたかったんです。
これも今回の追加料金の中に含めますので付けていいですか?」
というのでありがたく了解した。
今回、家を建てるにあたって、ハウスメーカーでいうならば
初めてのオプション追加料金を払ったことになる。
外壁は2階部分はシルバー色のガルバリウム、1階部分はサイディング(色は未定)と
ほぼ決まっていたが、このドアをつけることで2階部分は紺色のガルバリウムで
1階部分はシルバーか白系のサイディングに変更となった。
玄関扉及び2階子供部屋小窓の追加料金⇒15万円出費
6月14日
2階東側のサッシが設計図だと縦長のサッシを1部屋につき3枚、計6枚つけることに
なっていたが、もっと良いサッシが見つかったのでそれをつけたいという電話がある。
現物を見ていないがおまかせ部分なので了解する。
6月15日
現場に行く
昨日2階東側のサッシを変えるといったが、棟梁が既に窓の木枠が組み立てられて
いるので違うサッシは付けられないとのこと。建築家さんが悔しがる。
「設計図通りやってるんだからお願いしますよぉ〜」←棟梁のお言葉
ほんとその通りだ。
棟梁!君は何も悪いことはしていない・・・。
6月17日
「2階のサッシをやはり“もっと良いサッシ”をつけることにしました!」
と建築家さんから電話がある。出来上がっていた木枠をもう一度壊して新しく
作り直すという。棟梁も快く(?)了解してくれたという。
結局、棟梁にとっては2重の手間がかかってしまった。棟梁に感謝である。
施工さん!アナタのこだわりにはただただ、感服するばかりです。
棟梁!君は何も悪いことはしていない・・・。
6月18日
サッシと玄関ドアが取り付けられる
午前中、施工さん達と現場で2階南2部屋の子供部屋につく小窓の配置を決める。
学習机や本棚の配置や奥行き、高さなどを考慮して決めてもらった。
間取りを決めた時と同じく、小窓をつけるだけでも10cm単位での攻防である。
自由設計が売りのハウスメーカーでも、ここまでしてくれるだろうか?
夕方、サッシと玄関ドアがついたとの電話がある。早速現場へ向かうと、ほぼ作業
が終わっていた。玄関ドアをお披露目してもらうが「傷つくと嫌だ」と棟梁と施工さんが
ダンボールでまたドアを覆い隠してしまった。もう少し見ていたかったのに。
「おおぉ〜、この玄関ドアでよかった」が見た目の印象であった。
サッシも2枚ガラスのなかなかなもので特に施工さんが棟梁を困らせてまで
当初の設計図と変えてしまった2階東側の3枚つなぎのガラス窓は
見たこともない面白い窓だった。
玄関ドアとサッシがついただけでだいぶ家らしくなってきた。
現場見学↓
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上棟時に屋根の上に立てられた
破魔矢が天井の天辺に取り付けられていた
家が完成してしまえば
見ることが出来なくなってしまうので
貴重な写真かもしれない |
棟梁を泣かした2階東側のサッシ
中央のガラスはフィックス(開かない窓)で
両端の窓がつまみをひねると
最大、外壁に対して垂直まで開く窓。
構造が面白いし
子供が窓から落ちてしまう心配も無い。 |
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玄関ドア、
やはり船のドアに似ている感じ。
シンプルなデザインだが
カーボン調の素材が良く、
なんといっても
色が綺麗である |
サッシとドアが付くと家らしくなってきた。
完成が楽しみである。
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窓とサッシの種類と取付け位置について
6月20日
フローリングの打ち合わせをする
当初は雑誌に出てくるような今、流行(?)の無垢で明るい色のパイン材のフローリングに
する予定だったが、建築家さんが
「パイン材の無垢だと傷つきやすいだけではなく反りや割れなども出てきてメンテナンスが
大変なので合板のフローリングにしたらどうか」とアドバイスをいただいた。
サンプルを見せてもらったところ、柔らかい素材だとは聞いていたが指の爪でひっかくだけで
簡単に傷がついてしまうほど想像以上に柔らか過ぎる素材だったので
いつも暴れまくる子供が3人もいる私の家ではすぐに床がボロボロになってしまうと
未来予想図が見えた為、幅が広い合板フローリングに変更をしてもらった。
6月23日
施工さんから明日ユニットバスが取り付けられるとの電話がある。
午後、銀行へ延期になった決済の申込書を再記入しにいく。
(申込書は月ごとに有効期限があるそうだ)
地震保険に入る。年間9410円也(年一回、通帳から引き落としになる)
6月24日
ユニットバスが取り付けられる
と連絡があるが仕事で現場に行けない。
6月25日
仕事に行く前、現場に立ち寄りユニットバスを見る。
なんだか給水タンクというか運動場にある仮設トイレみたいだ。
中は女房が決めた白色で統一されていて、とても明るいユニットバスだったが
汚れも目立ちそうなのでかあちゃん(女房)ちゃんと掃除しろよ。
現場見学↓
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壁の断熱材も取り付けられ、
フローリングを貼り付けている
作業をしていた。
合板だが通常より幅が広い
フローリングだった。
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こんな姿をしているユニットバスも
今でしか見ることが出来ないので
この写真も貴重なのかも? |
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キッチンスペース
断熱材を取り付ける前。 |
キッチンスペースに
断熱材とサッシが入った。 |
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天井高が2m90cmもある
我が家のリビング。
長女がとても小さく見えてしまう。
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6月30日
銀行決済日
今日は一ヶ月遅れてしまったが、決済日、いよいよ融資が受けられる日だ。
午前10時、私が先に銀行へ到着し、お世話になってきたそして硬い友情で
結ばれた(?)銀行のおばちゃんが「ちゃんと振り込まれていますから通帳に記入します?」
というので記入をしてもらう。かつて見たことも無いこの“0”の数に感動していると、
施工さんがやって来て、しばらくしてから司法書士の先生がやってきた。
早速、司法書士の先生が抵当権や謄本などの説明から決済がはじまり、
書類に実印や名前を記入して、めでたく土地が私のものとなる。
そして銀行と私と施工さんがお金の移動は”銀行振込みでする”
という意見で一致してたので今回、施工さんに支払う金額を振込用紙に記入して
振り込み決済にかかった諸費用を司法書士の先生に支払い、決済が終了。
時間にして約1時間、決済って意外とあっけないものなんだと思った。
通帳を再び見ると、あれだけあった“0”が綺麗に無くなっている。
自分に1690万円もの大金が入ってきたという実感が全然湧かなかった。
ほんと、”暗闇の中、大金が目の前を通り過ぎていっただけ”と表現した方があっている。
でもこの決済が済み、肩の荷が降りた気持ちの方が強く、すがすがしい気分になる。
そして帰り際、ひとつ訃報が・・・・
融資に関して訳がわからないまま銀行へ行ってしまった私達夫婦を一から丁寧に
教えてくれて、決済まで導いてくれた銀行のおばちゃんが一週間後、転勤でいなく
なってしまうとのこと。
「転勤してしまう前に決済ができて本当によかったです。」←おばちゃんのお言葉
感謝を何回も述べて、銀行を後にした。
あの素敵なまんまるとした笑顔が見られなくなってしまうと思うと寂しい。
この家を建てるにあったって、色々な人と出会ってきているが
初めての“お別れ”である。
決済日の諸費用
土地の登記登録費用
司法書士への報酬 ⇒計約22万円出費(施工側)
抵当権設定費用など
柱・筋交い シロアリ対策 床下断熱材 フローリングについて
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