○まずはどのようなものなのか?
工事に先立ち土地の守護神を祝い敷地を清め、工事中の安全と建物がこれからも災い無く
建っていられて、なおかつそこに住む家族が永久に繁栄することを願う儀式。
一般的には神主に依頼して神式で行われますが、仏式、キリスト式などもあります。
施主が用意するもの
酒 1升
米・塩 1合
水 1合
尾頭付き魚 1尾
野菜・果物(適当に4〜5種類程度できれば季節物)
紙コップ(人数分)
神主さんに奉納する初穂料(相場で2万円〜3万円)
施工が用意するもの
敷地を整地する(雑草や石などを取り除く) 笹付き竹4本 地縄 砂 スコップや鍬
※費用や用意するものは土地柄や様式によって多少異なります。
服装は?
特に決まっていません。普段着でも大丈夫ですが、記念の式で写真も取られると思いますので、
ラフ過ぎない程度の服装がお勧めです。
式の順序
一般的な新築工事地鎮祭の式次第は次のとおりです。
一、開会の辞
一、修祓(参列者を祓い清めます)
一、降神(神様を神籬にお招きします)
一、献饌(神さまのお食事となる神饌(しんせん)をお供えします)
一、祝詞奏上(神主さんにより神様にお祈りの言葉を申し上げます)
一、四方祓(土地の神様にお供え物をします)
一、地鎮の儀(鍬入れの儀)
一、玉串奉奠
一、撤 饌(お食事をおさげします)
一、昇 神(お招きした神様をお送りします)
一、神職退下
施主は次の二つの儀式を行います。
【地鎮の儀(鍬入れの儀)】
この儀式は、設計者及び施主と施工者が初めて土地に手をつける意味があります。
まずは、設計者がカマを入れる「苅初(かりぞめ)の儀」を行い、続いて施主がクワを入れ、
工務店がスキを入れる「穿初(うがちぞめ)の儀」を行います。
施主は、盛り砂の砂にクワを入れるようなしぐさを行い「えいっ、えいっ、えいっ」と3回力強く声を出します。
【玉串奉奠】
榊(さかき)の枝に紙垂を結んだもの「玉串」を工事の無事安全を祈って、神様(祭壇)にささげます。
これは、施主の家族と工事関係者、当日の列席者の全員が行ないます。
玉串を神主さんから受け取ったら、葉の先が左手、根元が右手に持ち、それを右手で葉の先を
自分の方に向けて、根元を自分の方に右回りに回します。最後に根元を祭壇に向けてお供えをします。
次に、二拝二拍手一拝、深いお辞儀を2回繰り返し、次に胸の高さで手を合わせて拍手を2回し、
最後にもう一度深いお辞儀を行います。
最後に御神酒をいただき、地鎮祭が終了します。
出典:ザ・ハウス@住宅知識(服装は?/式の順序)
○式をやるかやらないかは施主の自由
あくまで慣習的なものなので強制ではなく、実施するかは施主の自由です。
今は昔と違い、地鎮祭か上棟式かをどちらか1つだけ実施する施主が多いそうです。
○注意しておきたいこと
ハウスメーカーなどは地鎮祭セットとかいうオプションがあり、これで式を行うと10万円〜15万円
もの費用がかかってしまうといいます。(これでは地鎮祭と上棟式を両方実施する気にはなれないです。)
確かに施主は何も準備しないで豪華に行うことができるとは思いますが、ようは気持ちの問題なので
地鎮祭にお金をかけるなら他にお金をかけたいと私なら思います(賛否両論?)
聞いた話ですが、施工側が施主に地鎮祭や上棟式実施の為の費用とかいって
金額の明細が書かれた明細書を手渡され(例えば神主には3万円、棟梁には5万円用意など)
施主の意向を聞くことも無く実施されたケースがあるという実例があります。
先にも述べましたがあくまで施主の自由なのでよく施工側と事前に打ち合わせをしておくことが必要です。
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